パチ依存症をこじらせて闇金から借金してた頃の話

パチ依存症をこじらせて闇金から借金してた頃の話-16

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待望の給料日・・・。消費者金融、でん助、彼女そして闇金融に返済して残金36,000円。家賃、他、諸々の支払い、生活費はまだ支払いを済ましていません。そして翌週から出張です。

そこで私のとった行動は・・・。

まぁいつもの通りのパチンコです。

※この物語は半分フィクションですが出てくるエピソードは実際に体験したことです。

いやほとんど実話です。

名前や団体名、組織名等は仮名になってます。

読んでいて気分を害したりする場合がありますのでその辺をご了承の上ご覧下さい。

 

まとわりつく恐怖

 

駐車場に車を止め、店内に入るまでにそれまで思っていた危機感が、高揚感に変わります。この変わり目の瞬間が好きでした。絶望が希望に変わるこの感じ・・・。それは間違いなく虚構です。

店内に入ると客付きは、まばらでした。

「今日は好きに台を選べそうだな。とりあえず一周まわって台探そう」

イベント日でもないこの日は、明らかに回収日です。しかしそんな事はお構いなく都合よく考えてしましまいます。とりあえず打てれば理由はどうでもいいわけです。

「まぁ、とりあえずこのあたりかな・・・」

座った台は「キングパルサー」です。

当時、私はこの台を好んで打っていました。ストック機で、ストックがあれば低設定でも連チャンします。またヤメ時が128ゲームできっちりしている事もあり、会社帰りにはピッタリです。

打ち始めてから250ゲーム、8,000円投資したところでボーナス確定します。しかし揃えた図柄は・・・レギュラーボーナスでした。

「まぁ、連チャンするだろ」

しかし、連チャンせず、128ゲームまではと投資を追加。

128ゲーム・・・連チャンせず。

投資はこの時点で10,000円です。残金26,000円とりあえず台を離れます。

次に座った台は・・・

「北斗の拳」何の根拠もなく台選びにセンスのかけらもありません。おそらく設定も入っていないでしょう。

案の定ラオウに出会うこともないまま、10,000円を溶かします。残金16,000円、台を後にします。

閉店まで2時間弱。ここまでの損失20,000円。このまま帰るわけにいきません。

完全に冷静さを失っていた私は、ここでパチンコの島に移動します。

そして、打ち始めた台は

「海物語」

普段はほとんど手を出さない台ですが、あっという間に20,000円を失っていた私は何も考えずに台に座っていました。

リーチの度に台に向かって念を送ります。もちろん何の効果もありませんが・・・。

投資が5,000円、6,000円とかさむたび、画面に向かって送る念にも力が入ります。当時一つだけ能力が手に入れられると聞かれたら「ハンドパワー」と答えたでしょう。(※Mrマリックがパフォーマンスでハンドパワーを使って、パチンコを大当たりさせるという事をやっていました。もちろんトリックですよ。)

「リーチ」

エビとサメのダブルテンパイです。しかし念力を送る前にすぐに図柄は止まってしまいました。

「・・!!」

「よっしゃーーっ!!」

再変動して図柄が揃いました。確変です。連チャンは4でストップしましたが、出玉は6,000発位はありそうです。まだ少し負けていますが、ここでやめれば被害は少なくて済みます。

私のとった行動は・・・。

「よし、調子上がってきた!!もう一回確変ひいて勝つ!」

 

「お客様、後5分で閉店です。」

もうすでに出玉はなくなっていました。追加投資もしています・・・。

総投資31,000円、回収0円

「確変終わったときにやめてれば・・・」

「なんで、魚群2回も外れるんだ、遠隔じゃないか?」

「クソだな、この店、もう絶対こない」

いつも思うことです。なにも変わりません・・・。

車に乗った瞬間、色々な事が頭をよぎります。

「家賃どうしよう」

「携帯代も払ってない。止まったらヤバイよな」

「生活費ない」

「出張の間のお金どうしよう」

「10日後には闇金の返済どうしよう」

最悪な気持ちまま車を走らせ家路つきました。

いつもの通り、布団に入ると携帯のメールの着信音がなります。

「明後日、仕事の帰り寄るよー。で、出張どうなったの??」

「来週から出張だよ、△市

「そっかぁ、で、用意とかしたの?」

「まだ、してない」

「もぉ。とりあえずわかったわ。明日早いから、今日は寝るね、おやすみなさい」

「おやすみ」

カーテンの隙間から差し込む街灯の光の中、眠りにつこうとしますが、なかなか寝付けません。

「家賃どうしよう」

「携帯代も払ってない。止まったらヤバイよな」

「生活費ない」

「出張の間のお金どうしよう」

「10日後には闇金の返済どうしよう」

「家賃どうしよう」

「携帯代も払ってない。止まったらヤバイよな」

「生活費ない」

「出張の間のお金どうしよう」

「10日後には闇金の返済どうしよう」「10日後には闇金の返済どうしよう」「10日後には闇金の返済どうしよう」「10日後には闇金の返済どうしよう」・・・・。

あの時全身を駆け巡った恐怖が、全身を支配しました。

どんなに、振り払ってもまとわり付きかき消す事が、出来ません。

こんな時、恐怖をかき消せるのはお金だけです。

 

 

2つ目の絶望の入り口

 

「兄貴、おざぁーっす」

「お、おう、おはよう」

「どうしたんすか?何か調子わるそうですよ?」

「あ、大丈夫だ。あ、これ2,000円。サンキューな」

「あ、はい」

これで、財布の中には3,000円しか入っていません。

昨日から続く、まとわりつく恐怖はさらにきつく自分を締め付けます。

午前中の営業を終え、コンビニの駐車場に車を止めます。

「腹減ったな、そういえば昨日の夜から食ってなかったっけ・・・」

食欲はあまりはありませんでしたが、とりあえず弁当とお茶とレジの横にあるスポーツ新聞を買い、車に戻ります。

弁当を食べ終わり、お茶を口に含みながら新聞をめくると、ある広告が目に止まります。

”即日融資可能!50万円まで””

”他店断られた方ご相談に応じます”

”必ずお力になれます!お気軽にお電話を。希望ファイナンス”

明らかに、怪しい業者な感じがしました。希望ファイナンスなど聞いたことありません。

しかしこの時の自分は、まとわりつく恐怖を早く振りほどきたくて、この先にある絶望に気づかないふりをしました。迷うことなく携帯電話を取り出し、電話番号を押しています。

※(当時は、このように闇金融の広告もスポーツ紙に平気で載っていました。)

「はい希望ファイナンスです」

若い感じの女性の声でしたが、ぶっきらぼうに聞こえます。

「あの、スポーツ新聞の広告を見て電話したんですが、お金を貸して欲しいんですけど」

「はいそれではまず、名前、住所、電話番号、生年月日お願いします」

「あべまさたかです。住所は・・・・」

一通り答えた後、消費者金融の借入状況、職場の住所を答えました。

「少々お待ちください」

3分ぐらい待たされた後、女性ではなく男性が電話に出ました。

「あべさん。サラ金結構つまんでるねぇ、これじゃあ、もうどこも貸してくれないだろ」

「はい・・・」

「まあこれじゃ厳しいわな。事務所来れる?」

「はい、まだ仕事中なんで、18時頃なら・・・」

「あ、そう。じゃあ来て」

「あ、あの・・・お金は貸してもらえるんでしょうか?」

「まだわかんないよ、相談に乗るから来てって言ってんの」

「はいわかりました・・・」

明らかに、この男の声で、まともじゃないことを察知しました。体中で危険を察知しています。しかし今の自分には他に逃げ場はありません。頼るしかありませんでした。

仕事を早々に切り上げ、10分前にその事務所に到着します。

全身の細胞が、ざわざわと声をあげています。しかし自分を止めることはできませんでした。お金を借りることができなければ、まとわりついた恐怖は解けません。

「すいません・・・」

「はい」

見るからに、堅気の人ではない雰囲気を感じました。自分の世界とは真逆の世界にいる人。

「今日昼に電話した、あべですけど」

「あぁ、あべさんね。座って」

「はい」

「で、いくら欲しいの」

「5万円・・・」

「悪いが、5万は無理だわ・・・」

「そ、そうですか・・・・」

「何に使うんだ?あべさん、給料日、昨日だろ」

「い、いやあの、実は明後日から出張で出張費が立替なんです。それで色々と・・・」

「そうなんだ」

「うちは10日で5割、10日後に利息と元金で払ってもらう。ジャンプしてもいい。ジャンプってわかるか?」

「いえ、わかりません」

他の闇金融ですでに借金してることは言っていませんでした。ジャンプの意味がわかるとバレてしまいます。こんな状況でも、借金する時に嘘をつくのは平気です。

「10日後に、利息の分だけ払ってくれれば返済を先延ばししてやる。もちろん元金はそのまま残るから、10日後にまた5割の利息だ」

「はい」

「3万なら融資するよ。返済日は10日だ」

「本当ですか、お願いします」

「じゃあこれ書いて」

「はい」

「それと・・・」

「はい」

「うちみたいな金融から、もし借金したら、分かった時点で、全額返済してもらう。だから他には絶対手を出すな」

「わ、わかりました」

闇金融は、自分の所以外の闇金融から借金されることを嫌います。その金利の高さから、借金が増えれば、あっという間に返済不能に陥ってしまうことがわかっているからです。もちろんやっていることは違法なので、本人から返済してもらえないとどうすることもできないのです。闇金はその人の状況を常に細かく確認し、返済できるかできないか、ギリギリの金額を貸し付け、そして搾り取れるだけ搾り取るのです。他の闇金に手を出されると、あっという間にパンクします。

闇金融の事務所を出て、車に乗り込み一息つくと、安心することができました。まとりついていた恐怖もなくなった感じがします。

そしてここでふと考えます。手元にお金はあるけれど、明後日からの出張、そして家賃や生活費。お金は全然足りません。

気が付くと、雨が降ってきました。車のワイパーを動かします。ふうとため息をつき、車を走らせ家路に向かい、いつもの道を走らせました。

そして車を止めた私はこう考えます。

「今日は確か、イベント日だよな、絶対勝つ!」

 

以上16話終了です。

ついに、2件目の闇金融に手を出してしまいました。

よくよく考えてみると、その前にパチンコで負ける前に持っていた金額より手持ちの金額は少なくなっています。しかし3000円しかない財布に3万円が入ると、単純に安心してしまいとりあえずは解決した気になってしまうんですね。その後の返済のことなど一切頭にありません。そしてその後、家賃や生活費のこと、出張のことなどを考え、またお金の不安が襲ってきます。その不安をかき消すためには、お金を増やすしかありません。パチンコパチスロ依存症は、こういう時、短絡的に、「お金を増やす=パチンコ」になってしまいます。

まだまだ続きます。

 

 

 

 

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