パチ依存症をこじらせて闇金から借金してた頃の話

パチ依存症をこじらせて闇金から借金してた頃の話-19

投稿日:2018年4月7日 更新日:

彼女からの、3万円と出張費の仮払金1万円で、なんとか無一文での出張を回避できました。出張初日から2日間、パチンコにはいっていません。彼女の事を思い、自分の今置かれている状況に押しつぶされ、虚無感で一杯になっていました。なにもやる気が起きないような感じです。しかし、闇金からの電話でまた以前のような状態に戻ってしまいます。

※この物語は半分フィクションですが出てくるエピソードは実際に体験したことです。

いやほとんど実話です。

名前や団体名、組織名等は仮名になってます。

読んでいて気分を害したりする場合がありますのでその辺をご了承の上ご覧下さい。

錯覚

朝、ウィークリーマンションを出た後、まっすぐに郵便局に向かいます。

「あの、為替で・・・」

「そちらに、用紙あるので記入して下さい」

「はい」

手続きを済ませた後、車に戻り、闇金に電話をします。

「もしもし、すいません。あべです。」

「あ、あべさん」

「今、郵便局でそちらに送りました」

「わかった。じゃぁまた10日後。」

「はい。失礼します」

 

財布から、一万円札がなくなった時、頭の中を色々な事が渦巻き、いても立ってもいられなくなっていました。急に不安と恐怖が全身を被い、どうにかしなければいけない衝動にかられます。しかしどうにかする術はありません。

そして、頭の中に急に今、支払わなければいけないお金の事が浮かんできます。

家賃、電気代、ガス代、水道代、携帯代・・・。

出張もまだ、始まったばかり。

明後日はもう一件の闇金の支払いがまっています。

不安や恐怖に支配されそうになるのを必死でこらえていました。

 

そんな時に頭に浮かぶのは・・・

そう、パチンコです。

 

その後の営業は上の空です。営業をまわりながらも頭の中はパチンコ、パチスロの事ばかり考えていました。途中コンビに立ち寄り、パチンコ・パチスロ雑誌を立ち読みし、何とか心を落ち着けます。

 

昼食におにぎりを2個買い、車に戻ると、洋平から電話が入りました。

「お疲れ様です。兄貴、今日の客の反応どうですか?」

「きょ、今日の地域はあまり良くないな・・・」

「そうですか?自分2,3件反応良いとこありました」

「そっか。引き続き頑張ってくれ」

「了解です。」

「それと、洋平」

「はい、なんすか?」

「今日、久しぶりに打ちにいこうか」

「あ、いいすね。じゃぁ目処ついたらまた、電話します」

「おう、じゃぁまたあとで」

 

所持金は26,000円ですが、内、約8,000円は出張費の仮払金です。本来は使えるお金ではありません。そして明後日に闇金の支払いが待っています。完済するなら45,000円、ジャンプするなら15,000円です。ということは使えるお金は3,000円という事になります。こう考えるとさらにパチンコ・パチスロを打ちたい気持ちが、さらに強まりました。

 

今日の予定を全て終えて会社に業務報告をし、洋平の連絡待っていましたが、なかなか連絡が来ず、いてもたってもいられなくなりパチンコホールを回り始めました。

一件のパチンコホールに目星をつけた自分は、じっくりと台をみてまわります。

「そこそこ出てるな、いける!」

もちろん、根拠はありません・・・

 

洋平から電話が入ります。

「兄貴、すいません。今、終わりました」

「おつかれさん。業務報告いれたか?」

「まだっす」

「じゃぁ、業務報告済ましたら、○×町のデルジャンって店に来てくれ。そこそこ大きい店だからすぐわかると思うわ」

「了解しました。終わったらいきます」

20分後、洋平がきます。

「兄貴、すいませんでした。」

「おう、おつかれ。結構、スロット出てると思う」

「マジすか!今日はどうします?乗り打ちにします?」

「そうだな。乗り打ちにするか」

絶対に負けられない戦いです。最悪、自分が負けても洋平が勝てば被害は最小限で済むと考えました。もちろん両方負ければもっと最悪ですが、依存症の私はそこまで考えることができませんでした。

「兄貴もう、何打つか決めてます?」

「うーん、とりあえずキンパル打つわ」

「了解です。じゃぁ台、決まったら言いにいきます」

「OK、一万投資いった時と、連チャン終わったら報告するわ」

5分もしない打ちに洋平がそばに来ます。

「兄貴、大花火打ちます。」

「了解。わかったよ」

「じゃ、また後で」

 

打ち始めから、投資7,000円目少しずつ、焦りが出てきます。

「やばいな512ゲーム過ぎたらやめるか・・・」

8,000円・・9,000円・・・10,000円・・・ここでやっと当りを引きます。

「ふーっ、あぶね。とりあえず当り引けたから、よしとするか」

その後も連チャンし、1500枚ほどコインを獲得し128ゲーム以内の連チャンが終了しました。

「終わったか。もうちょっと出ると思ったんだけどな。洋平の所いってみるか」

洋平の所へ行くとそこそこ出ているようでした。

「どうだ?」

「まぁまぁですね。兄貴どうですか?」

「投資、一万で、今たぶん1,500枚くらいだと思う。連チャン抜けたから、やめるか移動するかだな。移動するならもう一台キンパルで、良さそうなのあるんだけど」

「うーん。兄貴、今日はこれで流しませんか?時間考えると飲まれたら取り返すのきついすね。自分は流します。投資は8,000円ですので800枚くらい勝ってますよ」

「そうか・・・」

「いや、兄貴まだ打つなら、待ってますよ」

「い、いや俺も流すわ。お互い勝ったし、うまいもん食うか」

「いいすねぇ。そうしましょ」

 

正直、私はまだ打ちたいと思っていました。もし一人で来ていたなら打ち続けていたと思います。洋平に言われてその通りだと思ったのと、先輩としてカッコつけたくてストップできました。おそらく打ち続けていたら、コインは減らしたか、全て飲まれたことでしょう。

結局その日は私がプラス21,000円洋平がプラス16,000円でした。乗り打ちでしたが、差額がそれほど多くなく、夕食を私が奢るということで勝ち金はそのままにしました。財布の中には46,000円入っています。このことで不安と恐怖はとりあえず消すことができました。しかしこれは錯覚です。現実的には何も解決していません。それをこの後イヤというほど思い知らされることになります。

以上19話終了です。

パチンコ依存症、パチスロ依存症が求めているもの、それは安心感です。一度は彼女への想いで情けなくなり、現実を考え絶望的になり、虚無感でどうする事もできなくなっていました。そこで彼女がこっそり財布に入れてくれた3万円と仮払い金1万円、計4万円持っていることでとりあえずは問題なく生活できてしまいます。虚無感はまだ残っていてその時はパチンコに行きたいと思わなかったのですが、闇金の支払いで1万円なくなっただけで、急に不安が襲ってきました。そして現実に押しつぶされそうになります。その不安を取り除いてくれるもの。パチンコ依存症、パチスロ依存症のわたしがその時、それを解消するための方法それはパチンコ・パチスロでした。

パチンコ依存症、パチスロ依存症の人が不安や恐怖を取り除き、安心できる術はパチンコ・パチスロしか思い浮かばないのです。

まだまだ続きます。

20話↓

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