依存症克服のためにまず必要なのは”禁パチ”です。
パチンコパチスロを打たない。
依存症の人にとってとても難しいことですがそれが第一歩です。
依存症になるとパチンコパチスロのために借金をしたり周りに迷惑をかけたり 生活がどんどん破綻していきます。
そのためにその原因であるパチンコ・パチスロを打たないということを実行するのは当然のことです。
ただ依存症の人がパチンコパチスロを打たないというのはとても苦しいことです。
我慢していても時にはスリップしてしまい、さらにその罪の意識で苦しんだりもします。
スリップせずに何ヶ月も何年もパチンコパチスロを打たずに生活できても希望や幸せを感じることができずに虚無感の中で生活を送らなければならない辛さもあります。
本人ばかりではなくその家族や恋人や夫(妻)がギャンブル依存症になりそれが原因で借金が発覚した時など、その辛さや悲しさは計り知れません。
一番信用している人、愛してる人が少しずつ積み上げてきたものをあなたが知らないところでどんどん崩してしまっているのです。
どちらにしてもパチンコパチスロ打たないというのは大事なことですが、ただパチンコパチスロを打たないということに注力しすぎて大事な事を見失ってしまうことも少なくありません。
あなたの目的はパチンコパチスロ依存症を克服することです。
パチンコパチスロを打たないということではありません。
パチンコパチスロに支配されず、充実した幸せな本来の自分を手に入れることな筈です。
良くない事は自分の知らないところで育っている
仕事がうまくいかなかったり人間関係でストレスが溜まっている時。
給料日の後やボーナスの後、臨時収入があった時
仕事がいつもより早く終わった時
などなど
どんなに禁パチをしていても行きたくなる衝動は不意にやってきます。
もしくは行くのは我慢していても 毎日パチンコ・パチスロのことが頭から離れないかもしれません。
そんな中スリップしてしまえば罪の意識で自分を責めてしまうでしょうし、長い期間パチンコパチスロに行かなくても他にすることがなかったり、借金の返済のために生活が苦しく楽しみの無い沈んだ気持ちのままで毎日を送ってしまうこともあると思います。
パチンコパチスロに行っても辛いし苦しいですし、パチンコパチスロに行かず我慢しても苦しみや辛さは襲ってきます。
家族やパートナーがパチンコパチスロ依存症になり一緒に克服を頑張っていても、不意に裏切られる事もあるでしょう。
本当の意味でパチンコ・パチスロ依存症を克服するためには長い期間と意思が必要になってきます。
苦しい時や辛い時は目的を見誤ってるのです。
大事なことはパチンコパチスロを辞めるということではありません。
充実した本来の自分を手に入れることです。
そのことを今回は一本の映画のエピソードやシーン、台詞を引き合いにして書いてみたいと思います。
絶望の中の希望
「ショーシャンクの空に」という映画です。
1995年に公開された映画でそれほど興行的にもヒットはしませんでしたかアカデミー賞の7部門にもノミネートされている隠れた名作だと思います。
20年以上も前の作品ですが古臭さは一切感じさせずどの世代の方が見てもどんどん引き込まれるストーリーになっています。
物語の冒頭部分のあらすじや映画の中のシーンや台詞を紹介してみます。
パチンコパチスロ依存症の人に置き換えた部分は青文字
パートナーがパチンコパチスロ依存症の人に置き換えた部分は赤文字
にしてあります
アンドリュー・デュフレーンという若くして銀行副頭取を務める男が、妻とその愛人を射殺した罪に問われ無実を訴えるも終身刑の判決が下り、劣悪な環境のショーシャンク刑務所に服役が決まります。
アンドリューにとっては犯していない罪によってこの先、仮釈放の日まで今とは真逆のつらい人生を送る事が決まります。
あなたはたまたまパチンコパチスロに出会います。
最初は勝ったり負けたりで自分の使えるお金の範囲の中で楽しんでいましたがそのうちどんどんのめり込んでいきます。
負けても負けてもパチンコ屋に通ってしまい借金は増え大事なパートナーを裏切ったり生活もままならなかったりします。
気がついたときにはパチンコ・パチスロ依存症になっていたのです。
あなたは依存症を克服するまでの間、つらい人生を送る事が決まります。
あなたはパートナーと共に毎日を過ごしています。
多少不満はあり平凡ですがとても幸せな日々です。
そんな中ある時パートナーの消費者金融の借金が発覚します。
話をするとすべてパチンコ・パチスロでの借金でした。
もっと話をつめると二人の貯金にも手を出しています。
知らないところでパートナーはパチンコ・パチスロ依存症になっていたのです。
あなたはパートナーが依存症を克服するまでの間、つらい人生を送る事が決まります。
アンドリューの犯していない罪を償う日々が始まります。
劣悪な環境の刑務所の生活が生きる気力をどんどん奪うようです。
それに加えてボグズというホモセクシャルの囚人とその仲間達から性的な嫌がらせをされたり暴力を振るわれたり精神的にも肉体的にもつらい日々です。
あなたはパチンコ・パチスロをやめる事を決意します。
ただパチンコ・パチスロをやめても膨大に膨れた借金で生活は苦しく、働いても働いても給料は支払いでほとんど消えていきます。
いままで、空いた時間はパチンコ・パチスロを打っていたので禁パチをするとその時間を何に使っていいのかわかりません。
それが続くと生きているのが楽しく無くなります。
何するにもやる気がでません。
精神的にも肉体的にもつらい日々です。
あなたは裏切られた辛さ、悲しさ、悔しさを感じて崩れ落ちそうになりますが、なんとか踏みとどまりパートナーにパチンコ・パチスロをやめてもらうよう話をします。
そして二人で克服する事を決意し相手も了解します。
ただ借金の支払いのため生活も苦しくパートも増やさなければいけなかったり節約しなかったりしなければいけません。
時間やお金に追われて肉体的にも精神的にもつらい日々です。
アンドリューは孤独でした。
刑務所内での毎日続く労働、そしてボグズたちの暴力や嫌がらせそんな辛い日々が2年間続きますがあることがきっかけで運び屋と呼ばれているレッドや40年も服役しているブルックスらと心を通わし仲間になります。
そして自分自身の積み重ねてきた行動の結果でボグズたちの嫌がらせもなくなります。
あなたは孤独でした。
借金の為に働く毎日。
支払いをするとわずかしかお金は残りません。
パチンコを我慢する苦しみや時にはスリップして、罪の意識で苦しんだりします。
この苦しみは誰にも理解されません。
そんな中あることがきっかけで自助グループやSNSなどで同じ境遇の人と心通わしたりはげみにして日々生活していきます。
あなたは孤独でした。
何とか立て直そうと働いたり切り詰める毎日。
どんなに頑張っても周りと比較すると悲しくなったり、辛くなったりします。
ときにはパートナーがスリップしたりで何度も裏切られる事もあります。
この苦しみは誰にも理解されません。
そんな中あることがきっかけで自助グループやSNSなどで同じ境遇の人と心通わしたりはげみにして日々生活していきます。
と、このようにストーリーが進んでいきます。
作中アンディはどんなに辛い時でも希望を持ち続けます。
いつ出られるかわからない刑務所の中でもです。
アンディが希望を語った時に運び屋のレッドがアンディにこう忠告します。
「終身刑は人を廃人にする」
「希望は危険だ」
「正気を失わせる。希望は塀の中では禁物だ」
パチンコ・パチスロ依存症のあなたは苦しい中こう思うでしょう。
「パチンコ・パチスロ依存症は人を廃人にする」
「我慢して生きるのは無駄だ」
「やる気を失ってくる。何回目のスリップだろう・・・」
パートナーのために苦しんでいるあなたはこう思うでしょう。
「この人のパチンコ・パチスロのせいで私は苦しんでいる」
「なぜ何度も裏切るの?」
「辛くても我慢するしかないのよ。節約しなければいけなかったり贅沢できないのはしょうがない」
仲間のブルックスが収監されて50年が過ぎた時ついに待望の仮釈放が認められます。
このエピソードが パチンコ・パチスロを打たないということよりも大事なことがあることを訴えかけてきます。
これは一切紹介しません。
パチンコ・パチスロ依存症を克服するとはどういう意味なのか。
このシーンや台詞ひとつひとつに隠されています。
自分自身が依存症の人もパートナーが依存症で苦しんでいる人もじっくりと感じていただきたいなと思います。
そしてレッドが収監されて40年が経った時に仮釈放の面接があります。
40年間の間何度も面接をし何度も落とされ仮釈放が認められなかった訳ですが、アンドリューが仮釈放を認められたときの面接の台詞には今までと違った言葉を正直に話しています。
「俺が殺してしまった男と話がしたい。まともな話がしたい俺がどんな気持ちでいるか」
「ただムリだ。やつがあの世に行きにこの老いぼれが生き残った」
「早く、”不可”の判を押せ。この時間は無駄だ」
レッドは諦めていました。
しかしレッドの考えとは裏腹に仮釈放は認められてしまいます 。
40年ぶりの塀の外ですがここでレッドは社会に適応できず途方に暮れてしまいます。
仕事の帰り道、悟ったようにこう考えます。
「シャバでは生きられない」
そして道を歩いていると質屋のショーウインドウに中古の銃が見えます
「これで仮釈放が取り消されれば塀の中にまた戻れる」
このシーンもすごく胸に突き刺さるようなシーンです。
レッドはここで銃ではなくコンパスを手に入れます。
アンドリューとの約束を果たすためです。
常に希望を失わず服役していたアンドリューはどうなったのか。
レッドとアンドリューの約束とは何なのか。
そしてラストシーンとは・・・。
是非ご自身の目で確かめて感じてほしいなと思います。
まとめ
自分にとっての不幸や良くないことというのは自分の知らないところで育っていき何もない日常の中で急に顔を出してきます。
パチンコ・パチスロ依存症は本人もそうですしパートナーがそうなった時に 、悲しみや怒りや辛さに苛まれるでしょう。
ただ過ぎてしまったことはどうやっても変えることはできません。
克服のためにはパチンコ・パチスロを打たないというのは大前提になってくると思います。
ただ依存症ではない人にとって理解はできないでしょうか依存症の人がパチンコパチスロを打たないというのはとてもつらいことです。
またスリップしてしまうのもその後にものすごく罪の意識や後悔に苛まれてしまいます 。
なぜパチンコ・パチスロ打ってはいけないのか。
それは本来の自分を手に入れるためやパートナーとの幸せな日々を取り戻すためです。
改めて書きますが禁パチすることが一番大事なのではなくて、本来の自分を手に入れたり幸せな生活を手に入れることが大事なのです。
そのためには色々な辛いことや苦しいことも待っています。
今回記事の中で紹介したショーシャンクの空にという映画は最初から最後までこのことを訴えかけてきます。
主人公のアンドリューは無実の罪であっても無期懲役という現実を受け止めなければ行けなかったのです。
パチンコ・パチスロ依存症の人、パートナーがパチンコ・パチスロ依存症になってしまった人、それぞれ受け取り方は違うと思いますが一つ言えることは見終わった後必ず見た人に希望を与えてくれるでしょう。
この記事ではほんの少ししか紹介していません。
ストーリーや台詞のひとつひとつをぜひあなた自身の目で見て感じてほしいのです 。
必ずやパチンコ・パチスロ依存症を克服するという意味、希望、 そして辛さや苦しさを救ってくれたり乗り越える強さを感じさせてくれる映画だということをお約束します。
「ショーシャンクの空に」はHuluやU-NEXT
やアマゾンプライムビデオ
等でご覧になることができます。
パチンコ・パチスロ依存症に支配されず本来の自分を手に入れる!
という方は下のボタンを押していただけたらと思います。