パチ依存症をこじらせて闇金から借金してた頃の話

パチ依存症をこじらせて闇金から借金してた頃の話-108

投稿日:2020年8月2日 更新日:

いつもなら勝てない、”負けられない戦い”を勝利で飾ってしまいます。財布の中身は65,000円に増えていました。

佐々木さんとの久しぶりの食事も心配ありません。食事どころかこのまま勝ち続ければ、借金完済も夢ではありません。

※この物語は半分フィクションですが出てくるエピソードは実際に体験したことです。
いやほとんど実話です。
名前や団体名、組織名等は仮名になってます。
読んでいて気分を害したりする場合がありますのでその辺をご了承の上ご覧下さい。

関係

土曜日の朝、目を覚ますとミィはまだ、眠っています。

前日、勝利で気分が高揚していた私は食事の後、「今日は眠いよぉ」というミィの言葉を無視して、後ろから手を回し胸を撫でるとすんなり私を受け入れたので、いつも以上に激しく交わりました。

本当に疲れていたのでしょう。

ベッドから出る時に大きな物音がしましたが、それでもスヤスヤ眠っています。

私は改めて、財布を開き5千円だけ財布に残し、残りは鞄の内ポケットにしまいました。

ミィにはパチンコ・パチスロで勝ったことを知られたくありません。

というよりもミィは、仕事で遅くなったと思っています。

私は、借金をする時以外は、ウソをつくのが下手でした。

シャワーを浴びて着替えていると、やっとミィが目をさまします。

「おふぁよう・・・。まさくん、早いね。もうシャワー浴びたの?」

「あ、あ、うん。ごめん、ホントに疲れてたんだな」

「うん。今週、忙しかったのよ。でも、大丈夫よ」

「そっか」

「私もシャワー浴びるわ」

「うん。あ、ボディシャンプー、もうちょっとでなくなるよ」

「わかった。明日、買い物つれてってくれるでしょ?その時買うよ」

「オッケ!」

何気ない、休日の会話に安らぎを感じます。

彼女でなければ、感じることの出来ない感情が愛おしくてたまりませんでした。

ミィがシャワーから出ると、彼女は急いで部屋の端まで行き、着替えます。

「ぜったい、見ないで!太ってきたのっ!」

「へい、へい」

「あっ!絶対、今おしり見たでしょ!見ないでっていってるでしょ!」

「見てないよぉ、もぉ・・・」

その割には、昨日の夜はプリンを食べていたし、明かりがついていても後ろからするのを拒みません。

ミィは、「太った」と言って、いつも気にしていますが、私にはその違いがわかりませんでした。

「ヤせなきゃ、ヤバイ」といっていますが、ダイエットをしたり、食べるのを我慢している様子もありません。

それに、おしりを見たと言っていつも怒ってきますが、狭い部屋の空間で視界に入ってしまうだけですし、後ろからする時は目の前におしりを向けるわけです。

そんな、女性特有?の心理が理解できずに困惑しました。

こちらに非がないのに、怒ってくることに理不尽さを感じます。

と、同時にそんな日常を失いたくない気持ちが、沸いてきました。

一瞬、佐々木さんのことが浮かんできます。

「やっぱり、佐々木さんとは、もう終わりにしなきゃ・・・」

私は、器用なタイプではありません。

このまま、ミィに内緒で佐々木さんとの関係が続ける自信がありませんでした。

だけど、終わりにしてしまうのはあまりにも惜しく感じます。

きっとこの先、これほどまでに私の本能を掻き立てる体に出会うことはないでしょう。

ミィを失いたくないという気持ちとは全く別の意味で、私は佐々木さんとの”関係”を失いたくありませんでした。

選択と決断を迫られている気がして、苦しくなります。

いつかバレて、ミィを失う「予感」が頭から離れません。

悪い予感は良く当るものです。

良い予感が当たることは滅多にないのに・・・。

しかし、結果的にミィを失う理由は、別の原因です。

佐々木さんとの関係ではありません。

キティちゃん

火曜日の朝、目が覚めると、いつもの通りミィは先に起きていてキッチンに立っていました。

「あ、まさくん、おはよう。今日はバイトでしょ?」

「あ、うん。でも今日は残業になると思うから、時間ギリギリだし直接行くよ」

「ホント?じゃあごはんどうしよう?」

”ホント?”と聞かれドキリとしました。

今日は、佐々木さんとの食事の日です。

一瞬「何で、バレたんだっ!」と勘違いをしてパニックになりそうになります。

「うん?まさくんどうしたの?」

「な、なんでも、な、ないよっ」

「変なの(笑)寝ぼけてる笑」

「えっえっ変じゃないよっ!適当に牛丼でも食べてからバイト行くから大丈夫だよ!」

「ウフフ、なに、焦ってるのよぉ。ていうか焦ってよ早く用意しなきゃ、間に合わないよ!」

「うん・・・」

やはり、ウソを突き通すことはムリかもしれない・・・寝ぼけた頭でそう考えました。

家を出て、ミィを送った後、罪悪感に苛まれます。

いつも昼に食べるおにぎりが入っている紙袋には、バイト前に食べるために別のおにぎりと”キティちゃん”が描かれた弁当箱が入っていました。

その紙袋を自分の視界に入らないように後部座席に置きます。

営業に出て昼近くになると、広い駐車場があるコンビニに車を停め、紙袋を開けるとキティちゃんと目が合い再び罪悪感に全身が支配されました

気がつくと私は、無意識の内に大き目のおにぎり4つと弁当箱に詰まったおかずを平らげていました。

きっと、罪の意識を少しでも軽くしたかったのです。

4つ目のおにぎりを口に運んでいる時、私の胃袋は限界を超えていましたが、残したり捨てたりすることはできませんでした。

そんなことをしたら、さらに苦しくなる気がしましたし、ミィを失ってしまう気がしたからです。

このような中途半端なクズさ加減が、よけいに自分の首を締め付けているのでしょう。

久しぶりの胃もたれを感じながら会社に戻ると、佐々木さんは先に上がっていました。

すでに、佐々木さんには時間と待ち合わせ場所をメールしています。

急いで終了業務を終わらせてタイムカードを押し、待ち合わせ場所に車を走らせました。

久しぶりの高揚感と不埒な感情で、おかしくなりそうです。

途中で鞄に入っている6万円を財布に入れ、念のために後部座席の足元にある紙袋中身が見えていないか確認しました。

この後、キティちゃんに見られる心配はなさそうです。

待ち合わせ場所に着き、佐々木さんが助手席に乗り込みます。

「ごめん、渋滞してて少し遅れた・・・」

「大丈夫よ。久しぶりね」

目線は前の車のテールランプを見つめていますが、頭の中は緩やかなカーブを描く曲線と湿った肌の感触でいっぱいです。

食事を済ませると、何も言わずにホテルへ向かいます。

エントランスに入ると、空いている部屋は一つしか残っていませんでした。

「あべさん、どこか・・・ほか、行く?」

「いや、ここで大丈夫だよ」

22時を過ぎると宿泊料金がかかる「エクセレントスイート」と書かれたその部屋には、24,000円と書かれています。

いつも入る部屋の4倍以上の値段に、気を使ってくれたのでしょう。

しかし、私はひるむことなくその部屋の写真のボタンを押します。

正直、「たっ、高っ!」という気持ちがありましたが、ピッタリと横にいる佐々木さんの胸が腕にあたり、その感触が「ほかのホテルを探そう」という選択肢を奪いました。

部屋に入ると、無駄に広いスペースに丸いジャグジーとベッドが見えます。

その横にはらせん階段が見え、その奥には全面ガラス張りのバスルームが見えました。

「わぁ、すごーい。かわいい」

素直に感動している佐々木さんは、部屋の一つひとつを確認し、その度に喜びの声を上げます。

私ではなく、部屋の豪華さに気持ちを奪われている佐々木さんを見て、少し嫉妬しました。

きっと、エサを前に”待て”をされている飼い犬は、こんな気持ちなのかもしれません。

すぐにでも脱がせたい気持ちを必死にこらえます。

デキる男はこんな時、慌てないはずです。

私は、湧き上がる欲望を全力でこらえてジェントルマンを演じます。

すでに罪の意識はどこかに消えていました。

「お部屋の中なのにジャグジーあるねぇ」

一通り部屋を確認した後、ベッドの横に立ち、潤んだ瞳で見つめてきます。

「うん、部屋の中にジャグジーあるなぁ」

「すごいねぇ」

「すごいなぁ」

「お風呂場、丸見えだねぇ」

「うん、丸見えだな」

「エッチだねぇ」

「エッチだなぁ」

我慢できずに唇を重ね、すぐにブラウスのボタンを外し手を入れます。

久しぶりの感触に、体中の感覚が痺れていきました。

やはり、佐々木さんとの関係も、失うわけにはいきません。

私は罪の意識と共存しようと決意します。

この快楽のためなら罪の苦しさには耐えられる気がしました。

しかしこの先「佐々木さんとの関係」は、思いもよらない理由で終了します。

不幸やネガティブな事柄は、自分の知らないところで育ち、やがて大きくなって目の前に現れるものです。

今はただ、目の前の快楽をむさぼるだけでした。

 

108話終了です。

 

さぁ、そろそですよ。

本当の地獄が始まるのは。

 

もう少し続きます。

109話↓

ランキング参加中です!クリックだけで応援できますので宜しくお願いします。

↓ ↓
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ ギャンブル依存症へ
にほんブログ村

-パチ依存症をこじらせて闇金から借金してた頃の話

Copyright© パチンコ・パチスロ依存症を自分ひとりで克服する方法 , 2020 All Rights Reserved Powered by STINGER.