パチ依存症をこじらせて闇金から借金してた頃の話

パチ依存症をこじらせて闇金から借金してた頃の話-120

投稿日:2020年11月1日 更新日:

闇金への支払いのために、闇金から借りた3万円をその日に全て溶かしてしまいます。そして翌日、鬼のような催促電話。

もう逃げることはできません。

※この物語は半分フィクションですが出てくるエピソードは実際に体験したことです。
いやほとんど実話です。
名前や団体名、組織名等は仮名になってます。
読んでいて気分を害したりする場合がありますのでその辺をご了承の上ご覧下さい。

天使

意を決して押したリダイヤルボタン。

電話口から低い男の声が聞こえます。

手にはびっしりと汗をかいていました。

体の震えがとまりません。

しかし、会社に電話をしてくる相手を止めるためには、私が連絡をするしかないのです。

恐怖が指先を突き動かし、苦しみが声を出させます。

「あ、あの・・・あべです・・・」

「おう、オマエ今日支払日だろっ!!何時に来るんだっ!!」

「あ、あの、す、すいません。どうしても取引先に行かなくてはならなくなって連絡できませんでした。」

「なんで、昨日電話よこさなかったんだっ!!てめぇ、また逃げようとしてんだろっ」

「い。いや、ち、違うんですっ!!行きます!いきますっ」

「あぁん?何時に来るんだ?」

「いや、あのっ、ご、午後には・・・」

「何時だ?」

「あ、あの、2時には、2時にはいきます・・・」

「わかった」

電話の向こうでツーツーっと音がするのを確認して電話を閉じます。

しばらく放心状態が続き、時間だけが過ぎていきました。

体の中は空っぽです。

もう、どこかに消えてしまいたい。

そんな思いが体中を駆け巡ります。

闇金に手をだし、支払日に怯え、金策に頭を使う日々に疲れてしまいました。

「楽になりたい・・・」

その感覚だけが体を支配します。

そして、その感覚は次第に”恐怖”と”苦しみ”に形を変えていきました。

次第に体が震えて全身の毛穴から汗が噴出してきます。

どうにかしてお金を用意しなければいけません。

あらゆることを考えます。

しかし、良い金策は浮かびません。

時間を確認すると10時30分。

あと、3時間半以内に2万5千円を何とかしなければいけないのです。

すぐに銀行へ向かい、銀行の残高を確認します。

意味のない行動というのはわかっていました。

しかし、何かしなければ苦しみを抑えることが出来ないのです。

「もしかしたら・・・」

ミィの消費者金融ATMへ向かいます。

しかし、限度額いっぱいに私が手をつけています。

いくらなんでも、1ヶ月もしないうちに、限度額がさらに上がることはないでしょう。

案の定、「借入可能額0円」でした。

焦りはさらに増幅していき、恐怖はもっと重くのしかかってきます。

携帯電話を開き、連絡帳を見てお金を借りれそうな人物を探しました。

いるわけありません・・・。

金策がつきました・・・。

正確に言えば、私に金策などできないのです。

最初からわかっていました。

だから、ミィのカードにも手をだし、闇金にも手をだし・・・。

空回りの努力をして、許してもらおうというヨコシマな気持ちがあっただけです。

札が1枚も入っていない、財布を開きます。

小銭を数えると327円ありました。

無意識にコンビニに車を走らせ、スポーツ新聞を手に取り、そして急いで車に戻ると、紙面を開いて広告欄をくまなく見ていきます。

そこには、様々な街金、消費者金融の広告が載っていました。

正規の金融会社は、借りれるわけがありません。

大きな誌面の端っこに、聞いたことがない金融会社を見つけます。

”エンジェルファイナンス”

私は、迷わず携帯電話のダイヤルをプッシュしていました。

新たな悪魔

声を聞いた時、新たな悪魔がギロリとこちらを見つめているのを感じます。

緊張感が全身に走りました。

一瞬だけ後悔が頭をよぎります。

しかし、借りれなければ返済するお金がありません。

何としても借りなければいけないのです。

ワラにもすがる思いでした。

「あ、あの○○スポーツを見て電話しました」

「新規の方ですね」

電話口の男は、闇金とは感じさせない口調で優しく語りかけます。

「お申し込みでいらっしゃいますね?」

私は知っています。

受付と実際に対面する人は違うのです。

優しい雰囲気は、最初だけでしょう。

そう考えると、やっぱり借りるのは良くないという思いが駆け巡ります。

だけど、後にはひけません・・・。

借りると苦しみが増えてしまうという気持ちと、早く借りて返済して楽になりたいというジレンマに体が引き裂かれそうになりました。

「それでは、審査を始めます。ご住所・お名前・生年月日、あと電話番号お願いします」

「あべまさたか、住所は○△×・・・」

追い出されたアパートの住所を口にします。

免許証の住所は変更していません。

バレることはないでしょう。

「ご希望金額はいくらですか?」

「5万円です・・・」

”5万円”という金額が自然と口から出てしまいました。

3万円と言ってそれより減らされたら、支払いすることができません。

根拠はありませんが、多めの金額を言った方が良いと思いました。

「5万円ですね。それでは審査が終わったら電話しますので電話を切ってしばらくお待ち下さい」

「あ、あの・・・どのくらいかかりますか?」

「すぐ、終わります。10分くらいですかね」

「あ、は、はい・・・わかりました・・・」

電話を切った後、また闇金に手を出してしまったという後悔はなくなります。

それよりも、「借りたいっ、たのむ!!」と願う気持ちが強くなりました。

時計を見ながら1分また1分と時間が過ぎるのを待っています。

しかし10分が過ぎましたが、電話がかかってきません。

ここから、ネガティブな感覚に支配されます。

「もしかして、借りることができないのか・・・」

「だとしたら、返済ができない・・・」

「また、返すまで監禁されるのか・・・」

「ミィになんて言おう・・・」

「会社もクビか・・・」

「もう・・・終わりだ・・・」

虚脱感が全身を覆い、真っ白なモヤにつつまれ徐々にそのモヤが黒く変化していきます。

もう助からない・・・そんな気持ちに全身が支配された時でした。

電話を切って20分が過ぎた頃、着信音が大きく響きます。

「は、はいっ!あべです!!」

「もしもし、あべさん?エンジェル金融だ」

どこかで聞いたことがある男の声が携帯電話の向こうから聞こえてきました。

 

120話終了です。

もう少し続きます。

121話↓

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