パチ依存症をこじらせて闇金から借金してた頃の話

パチ依存症をこじらせて闇金から借金してた頃の話-130

投稿日:2021年1月17日 更新日:

敗戦から一夜あけ、目を覚ますとそこにあるのは、いつもの風景です。だけど少しずつ優しい風景がどんよりとした重たい雰囲気にかわっていました。そしておそれていた一言がミィから発せられます。

※この物語は半分フィクションですが出てくるエピソードは実際に体験したことです。
いやほとんど実話です。
名前や団体名、組織名等は仮名になってます。
読んでいて気分を害したりする場合がありますのでその辺をご了承の上ご覧下さい。

旅人

わかっていたとはいえ、ミィの一言に鼓動が高鳴るのを感じます。

「い、いや・・・昨日は忙しくて支払いできなかったんだよ・・・」

「そうなの・・・?じゃあ、支払ったら渡してね」

「あ、う、うん・・・」

一瞬、視界に入ったミィの表情が曇ったように感じました。

信用されていない気がします。

本当のところはどうかわかりません。

しかし、彼女を裏切りウソをついているのは私のほうです。

おそらく罪悪感から余計にそう見えてしまっているのでしょう。

会社にいくまでの間、助手席に座っている彼女を感じるだけで、何か重たい空気を感じました。

「まさくん。今日も仕事遅いの?」

「あ、うん。たぶん・・・」

そう聞かれた瞬間、頭の中にパチンコ・パチスロが浮かんできました。

「そうなんだ・・・。アタシ今日、会社の人とご飯食べて帰るから」

「えっ!?あ、うん、わかった・・・」

(そんなこといままでなかったのに・・・)

これまで、私と付き合っている間、ほとんど友人や同僚と出かけることはありませんでした。

私との時間を第一優先にし、できるだけ一緒にいる時間を大切にしていました。

そんな彼女が自分のほうから私より他の時間を優先したことに違和感を感じます。

でも、20代のOLが会社帰りに同僚と食事をすることなど、良く考えてみれば普通のことです。

一瞬、”浮気!?”などと考えましたが、それよりも自分の頭の中は、気兼ねなく”パチンコ・パチスロ”が打てるということに安堵しました。

「遅くならないけど。ごめん夕食の用意できないから、何か買って食べて」

「わかったよ」

ミィの会社の近くまでにつく間にした会話はこれだけでした。

その日の業務が終わり、徐々にテンションが上がってきます。

残り約8万円。

軍資金にしては、十分すぎる額でしょう。

今日こそはなんとしても勝たなくてはいけません。

支払日までには、十数万円の勝利を収め、ミィに明細を渡さないといけないのです。

それに自分の支払いもしなければいけません。

自身の消費者金融も支払日までは残り数日です。

もし、過ぎてしまえば催促の電話が入るでしょう。

携帯電話の支払いもしなければ、ストップしてしまいます。

こうなった時には、最悪会社に連絡が入ることも予想されるのです。

そして、闇金の支払いも待っています。

「いったい、いくら必要なんだろう・・・」

脳裏にそれがよぎった時、全身が恐怖につつまれます。

いくら必要なのか計算を始めましたがすぐに止めました。

さらに、恐怖や苦しみが倍増したからです。

今この苦しみを掻き消してくれるのは、パチンコ・パチスロで勝つこと。

私はすぐに、ネオンが光るいつもの場所に向かいます。

いつものように欲望のノイズに包まれた入り口をくぐると、別世界に迷い込んだ旅人のようです。

そしてそこからの記憶はありません。

時計は23時を示しています。

財布の中には、少しの小銭と千円札が1枚入っているだけでした。

 

130話終了です。

 

あと、もう少し続きます。

131話↓

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