パチ依存症をこじらせて闇金から借金してた頃の話

パチ依存症をこじらせて闇金から借金してた頃の話-141

投稿日:2021年4月25日 更新日:

最後の力を振り絞り、何とかこの状況を脱しようと模索します。だけどこの状況を打破できるほどの力は残っていません。いたずらに地獄の苦しみを増幅させるだけでした。

※この物語は半分フィクションですが出てくるエピソードは実際に体験したことです。
いやほとんど実話です。
名前や団体名、組織名等は仮名になってます。

やすらぎ

振り絞るようにやる気を奮い立たせます。

しかし、体には力がはいりません。

追い込まれた私には正常な思考力と判断力は残っていませんでした。

さらに空腹は判断力を鈍らせます。

何とかこのピンチを脱しなければいけません。

数々の支払い。

特に後数日後にせまった闇金の支払いは何とかしなければいけないのです。

万が一支払い出来なければ、自分の想像以上のマイナスが身に起こることになります。

本当に人生が終わるような気がして、恐ろしくなりました。

「まだ、大丈夫だ」

当然、根拠はありません。

言い聞かせるように、こう思い込むことで何とか自分を保つことができました。

少し早めに会社に行きます。

鍵を開けるための当番である事務員が1人来ていました。

「あ、お、おはようございます」

「わっ、びっくりした!あべさん早いですね」

「あ、あっ、おはよう・・・。ちょっと資料作ろうと思って・・・」

とっさに出たウソ。

本当はまだあまり人が出勤していない時間に給湯室で顔を洗い、歯を磨こうと思っただけです。

私はすぐに自分の席に鞄を置き、中からビニール袋に入った歯ブラシと歯磨き粉を事務の人にバレないようにスーツのポケットにしまいこんですぐに給湯室に向かいます。

そして急いで顔を洗い歯を磨きました。

幸い誰も来ないうち終わらせ、席に戻ると営業の準備をし始めましたが、もちろん作る資料などなくあっという間に終わると出発までの時間を準備をするフリをしながら時間をつぶすしかありませんでした。

ちらほらと出社してくる人が増える頃には早く会社を出たくなります。

やっと時間になり会社を出ると、軽い立ちくらみを覚えました。

空腹が増せば増すほど意味がわからない危機感が体を支配します。

「腹減った・・・。何か食いたい・・・」

だけどお金はありません。

本能に繋がる危機感は人を狂わせます。

車に乗り込み財布の小銭を漁ると182円ありました。

なんとかパンかおにぎりは買えるでしょう。

しかし、ここで新たな危機感が私を襲います。

「今日の夜のメシどうしよう・・・明日のメシは・・・」

今ここでとりあえずしのいでも、この危機感は消えることはありません。

その不安は大きくなり、私の気持ちはさらに追い込まれていきます。

気が付くと消費者金融や闇金の支払いの苦しみは頭から消えていました。

完全に判断力がおかしくなっていた私は、”空腹を満たす=お金を作る=全ての不安が解決”というまるで意味がわからない思考に陥ります

私はどうにかしてお金を作ろうと模索し始めました。

しかし私にできる金策はたかが知れています。

いつものことです。

気が付くとコンビニに車を走らせ、スポーツ新聞を手に取ってレジに並んでいました。

車に戻るとすぐに開き、闇金と思われる金融の広告を見まくります。

以前見たときよりも少し減ってはいましたが、まだまだ金融系の広告は多くありました。

その中で一つの”闇金”に目星をつけます。

その広告は、角の丸いフォントで描かれた文字と優しそうな女性が微笑む写真が載っていました。

”どんな方でも融資します”

”人柄審査”

”他社借入ある方でもお気軽に相談下さい”

「やすらぎファイナンス」

その広告を何の疑いもなく選んでしまいます。

しかし、安全なわけありません。

相手は”闇金”です。

違法な金融。

”やすらぎ”などあるわけないでしょう。

気が付くと携帯電話のダイヤルをプッシュしていました。

「はい、やすらぎファイナンスです」

今まで借りた闇金とは違う、ほがらかで優しそうな女性の声が受話器の向こうから聞こえてきます。

相手は闇金。

単に電話に出た女性がこれまでのぶっきらぼうで野暮な男の声ではなかったというだけです。

もう、何をやっても助からないところまで来ていることも感じていませんでした。

 

141話終了です。

 

もうすぐ、終わります。

142話↓


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