パチ依存症をこじらせて闇金から借金してた頃の話

パチ依存症をこじらせて闇金から借金してた頃の話-28

投稿日:2019年1月3日 更新日:

3万円投資して天井まで回したキングパルサーは、願い空しくレギュラーボーナス。そして128ゲーム以内の連チャンもありませんでした。普通であればこの時点でヤメですが、パチンコ依存症・パチスロ依存症の私がした決断はこの後も「続行」!しかし残金は1万6千円。ほぼ勝ち目のないこの勝負。一体この後の展開はどうなるのでしょうか。

※この物語は半分フィクションですが出てくるエピソードは実際に体験したことです。
いやほとんど実話です。
名前や団体名、組織名等は仮名になってます。
読んでいて気分を害したりする場合がありますのでその辺をご了承の上ご覧下さい。

女神

お金をサンドに流し、それがコインに変わるたびに冷静さを失っていきます。

パチンコ屋に入店したときに財布に入っていた約5万円は、気がつくと1万円を切っていました。

しかしここで止めるわけにはいきません。この時点ですでに私の頭の中には、台を離れる選択肢はありませんでした。

「ヤ、ヤバイ・・・。もう資金がなくなる・・・」

コインサンドから50枚のコインが出てくるたびに、全身から力が抜けていくのがわかります。その反面、頭の中は怒りのようなものが渦巻き、それをレバーに込めて叩いていました。

そして500ゲームを超えて、残金が3000円になった時にレバーを叩く手が止まりました。

「もう無理だ・・・」

ここで急に後悔が頭を過ぎりました。「今日パチスロをやらず5万円のこっていたら、次の闇金の支払いは、心配なかった。まだ出張2週間もあるのにまた金無しかよ・・・。洋平がせっかく金貸してくれたのに戻った時に1文無しじゃまたカッコつかない・・・。それよりも今日はミィより先に家に帰ってサプライズすれば良かったんだ・・・」

など様々な後悔が全身を駆け巡ります。

いつも使ってはいけないお金を軍資金にして、パチンコ・パチスロを打った後、そのほとんどは後悔し、2度とこの気持ちを味わわないようにしようと思うのですが、何度も同じ気持ちになっています。

こんな時、私は全てを諦めるという術をなんとなく身につけていました。良いことを期待せず、もうこの先は何も起きないと思い込むのです。

そうすると良いことも期待しませんが、悪いことが起きる恐怖も感じなくて済みます。

支払っていない家賃も、電気代や携帯代の生活費も恐怖となって私を追い詰めることがなくなり、もうすでに破綻している闇金に対しての支払いを考えて絶望することもなくなるのです。

なにもないことは、私の精神を安定させました。

この先、嬉しいことや楽しいこともなく、辛いことも苦しいこともない気がしてきました。なぜか心地良い気持ちに全身が包まれ、私は穏やかな気持ちになります。

「この残りのコインがなくなったらもう止めよう・・・」

そう思い、先ほどまでうって変わった穏やかな気持ちでレバーを叩きながら2つ目のストップボタンを押した時、リールがブルッとバウンドしてストップします。

「マ、マジが・・・。ここでオレンジが揃わなかったら、ボーナス確定・・・」

ほんの数秒前まで全てを諦め、台を離れようとしていた矢先の出来事でした。ここで今の平常心がすべて吹き飛び、興奮が全身を駆け巡ります。その興奮は、全てを取り戻すことが出来るかもしれないという期待と、現実の恐怖と、もしオレンジが揃ってしまったらノーボーナスで全てが終わってしまう、というのが複雑に絡み合った興奮でした。

私は3つ目のストップボタンを中々押せませんでした。わずか数十秒の間に色々なことが頭の中に渦巻いています。そしてもう先ほどの平常心には戻れなくなっていました。

私の全身は様々な感情に支配されています。恐怖、歓喜、安心、喜び、破綻、地獄・・・。

この後、どの感情になるかは次のストップボタンを押した後に決まってきます。

そして私は無意識のうちに大きく深呼吸をし、意を決してストップボタンを押しました。

一瞬目の前が真っ白の光が包まれ、ぼんやりと顔を出した女神が舌をだして微笑んで消えていきます。

改めて目をこすり、リールを見るとそこに表れていたのはリーチ目でした。

見えない優しさ

残金2000円。ギリギリのところでボーナスになりました。しかし約5万円投資しているので、この後連チャンしなければ大幅なマイナスです。

「よ、よし首の皮一枚つながった・・・。たのむっ!なんとかビッグボーナスで!」

そして揃ったのは、ビッグボーナスです。ようやく安心できました。もちろんこの後、飲まれることも考えられますが、絶望のなかからの一筋の光がそんなネガティブなことを吹き飛ばしました。

こんな時、パチンコ依存症・パチスロ依存症の私は、勝った時以上の気持ちよさを感じていました。この落差を味わいたくて自分を痛めつけているような感覚です。

その後もこの台は連チャンしていき、気がつくとコインは3000枚弱になっています。

もちろん投資金額が多いので、勝っている金額はさほどではありませんが、約5万負けから一気に取り戻したことが、私をとても気持ちよくさせていました。

ボーナスが終わり下皿のコインを箱に移しているときに、ポケットの中の携帯電話のバイブがなりました。

見るとミィからのメールです。

「お疲れさま。今、まさくんの家ついた。これからご飯作るね。帰ってくる時メールしてね

時計を見ると19時を回っていました。

「何とか取り戻したし、連チャン止まったら帰るか」

その後、128ゲームまで回しコインを流すと2800枚でした。そして換金所から離れ車に戻り財布を見ると5万8千円入っています。

金額でいうと7千円しか勝っていませんが、気持ち的には10万勝ちの時より気分が高揚しています。

改めてですが、私の問題は何も解決していません。家賃の未払いや電気代などの光熱費、携帯電話など今月はすべて未払いです。他にも洋平に2万円、こっそりミィが財布にいれてくれた3万円も借金しています。

そしてなによりも、闇金の元金が3社合わせて9万円そして利息は4万5千円ですので、計13万5千円になっていて、しかも元金がある以上、10日ごとに4万5千円の利息を払わなければなりません。

この時点ですでにどう考えても私は破綻していました。少しでも早く解決しなければどうにもならない状態になっていたのです。

しかし、私は現実から目を背け続けました。正直に言うと、もうどうにもならないことに気付いていました。だけどそれを受け入れることが出来なかったのです。受け入れると2度とパチンコ・パチスロが打てない気がしていました。そして今日のように5万円負けから一気に取り戻すようなことがあると余計にその現実がブレていきました。

「ミィにメールでもいれるか」

そう思い携帯電話を開きメールを打ちます。

「これから帰るよ。なんかコンビニで買うものある?」

すぐに返信が返ってきます。

「いやーん。まさくん早いね!大丈夫なにもないよ。気をつけて帰ってきてね」

私は途中ケーキ屋に寄りミィの大好きなミルフィーユを買って家路に着きました。

私が彼女に優しくなれるのはこんな時だけです。

 

28話終了です。

このように通常であれば大負けでフィニッシュという場面でも、まれに大勝してしまったり、大負けを取り戻す場面がでてきます。しかしパチンコ依存症・パチスロ依存症にとっては自分の問題を直視できることが出来なくなるという最悪の状態になっていくのです。

負けてもお金がなくなり最悪ですが、勝っても問題が解決しないという最悪な状態になってしまいます。

パチンコ依存症・パチスロ依存症が救われるのは、禁パチと依存症を克服することしかありません。

 

まだまだ続きます!

29話↓

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