リボ払いは利用の仕方を間違えると中々残高が減らず、苦しんでいる方も多いですが、できるだけ楽に抜け出す方法は存在します。それを実践する為には、まずリボ払いの仕組みをわかっていなければなりません。
リボ払いと一口にいっても種類があり、それぞれで手数料(利息)や返済額、返済期間に違いがあることにも注意が必要です。
この記事ではリボ払いの仕組みをわかりやすく説明し、なぜリボ払いを利用すると苦しくなるのかがわかります。そしてリボ払いで借金が減らない苦しみから抜け出す、きっかけとなるでしょう。
便利な!?リボ払いそもそもどんな仕組み?
消費者金融やカードローン、クレジットカード等に付帯するサービスの「リボ払い」。枠内であればどんなに利用しても月々の支払いが定額になるなど、とても便利なサービスです。
しかし仕組みを知らないと、中々借金が減らなかったり、膨大な手数料を支払うハメになったりします。リボ払いを使っている人も、これから利用しようと考えている人も、まずはその仕組みを理解しましょう。
リボ払いとは
リボ払いとは、元本(借り入れ残高、借入額)に応じて月々の支払い額を一定に出来る、分割払いの種類の一つです。
最低支払額は各社によって違いますが、例えば10万円までなら、いくら利用しても5,000円+手数料(利息)や手数料含めて5,000円(この場合5,000円から手数料を引いた金額が返済に充てられる)などがあります。
そのため利用しすぎても、支払額が一定になるため支払いをしやすいという特徴がありますが利用しすぎると借金が中々減らず、手数料(利息)が大きくなるというデメリットがあります。
またリボ払いには「元利」「元金」「定額方式」「定率方式」+「残高スライド」があり、同じ手数料、利率でも毎月の返済額や手数料含めた総返済額、返済期間が変わってきます。
同じリボ払いでも返済額が違う?各種リボ払い
ほとんどの消費者金融、信販会社が採用しているリボ払いですが、その種類は8種類もあり、同じ貸付利率でもそれぞれで手数料の金額や返済額などが変わってきます。
「残高スライド元利定額」や「元金定率」など8種類もあり、とてもややこしくてわかりにくいです。ここではとても簡単にその仕組みを説明するので、ご自身が利用している消費者金融や信販会社の契約内容と照らし合わせてみてください。
元利定額方式
元利定額方式とは借り入れ可能額内でいくら借り入れしていても、金融会社、信販会社が決めた「返済額」を定額で支払う方式です。(自身で返済額を最初に設定する場合も有)
最終的な借入残高に応じて借入元本と手数料(利息)を支払いますが、支払額は返済が終了するまで変りません。(返済最終月に残りの端数金額を支払う)
例をあげると借入可能額内で、毎月の返済額が3万円の設定ならば、5万借りても返済は3万ですし、またすぐに5万利用して合計10万の借入になっても、月の返済額は3万円です。
返済額の中に借入元本と手数料(利息)が含まれます。そのため借入残高が減っていけば借入元本と手数料(利息)の割合が変わっていきます。
元金定額方式
元金定額方式とは借入可能限度額内でいくら借入しても金融会社、信販会社が決めた「返済元金額+手数料(利息)」を支払う方式です。
最終的な借入残高に応じて決められた返済額と手数料(利息)を支払いますが、借入残高が減ってくると、利息は少なくなるので毎月の支払額が少しずつ減っていきます。
元利定額方式と違い、同じ額の元金が減っていくので早く完済できますが、借入残高が多い内は手数料(金利)が高いので月々の支払いの金額が高くなります。
元利定額方式と元金定額方式の違い
元利定額方式と元金定額方式との違いを簡単に言うと、「元利定額」は返済額が決まっていて、「元金定額」は決められた金額+利息が返済額になります。
定額方式と定率方式の違い
リボ払いの返済方法として「元利」と「元金」の説明と違いを前記しました。説明では「定額方式」として書きましたが、定額ではなく「定率方式」というのがあります。
元利定額方式ではなく元利定率方式や元金定額方式ではなく元金定率方式です。
定率方式もその前につく元利も元金は同じ意味になり、返済の時に決まっているのが「金額」ではなく、「借入契約金額の決められた割合」ということになります。
例を挙げると、最初に借りた契約金額が10万円だとして、定率が4%だとするとその金額は4,000円です。
この時、年率18%で10万円借りて30日後に1回目の返済の時は元利定率方式の場合支払い額は4,000円で元金定率方式の場合は5,472円の支払額になります。
簡単に言うと定額方式は決められた金額で、定率方式は借入の割合ということです。
残高スライドってなに?
リボ払いの支払い計算方式で各4種類の説明を書きましたが、さらに4種類の計算方式があります。「残高スライド」方式というものですが、これは前記した方式にプラス残高スライド方式ということです。
・残高スライド元利定額方式
・残高スライド元利定率方式
・残高スライド元金定額方式
・残高スライド元金定率方式
これは月々の支払額が元金や割合として決められている額を、借りている残高に応じて引き上げたり引き下げたりします。(残高に応じてスライドさせる)
多くの消費者金融や、信販会社はキャッシングやショッピングローンにこの方式を採用していますが、どのような仕組みなのかを説明します。
残高スライド元利定額方式
元利定額方式は決められた支払い額の中に手数料が含まれたものが、月々の支払額として決められていますが、残高スライドになると、借入残高に応じて額が引き上げられたり引き下げられたりします。
残高スライド元利定率方式
元利定率方式は決められた支払い額の割合の中に手数料が含まれたものが、月々の支払額として決められていますが、残高スライドになると、借入残高に応じて割合が引き上げられたり引き下げられたりします。
大抵の場合は借入金額が多くなるとその割合が少なくなっていきます。また金融会社によってその時点での限度額を基準にする場合や借入残高そのものに対して基準にする場合、定率割合の1番高い金額を計算する場合があるので注意が必要です。
前回の支払いから30日が経過した時の支払額として上記の表を例にあげると、借入残高が7万円の時の支払額は、7万円の5%ですので3,500円で借入残高が15万円の場合の支払い額は15万円の4%ですので6,000円ということになります(借入残高を基準にする場合)
また、定率割合の1番高い金額を計算する場合は、借入残高が1円から10万円までは借入残高がいくらであろうと10万円の5%ですので5,000円になり、借入残高が10万1円から30万円までは借入残高がいくらであろうと30万円の4%ですので12,000円ということです。
残高スライド元金定額方式
元金定額方式は決められた支払い額プラス手数料が、月々の支払額として決められていますが、残高スライドになると、借入残高に応じて額が引き上げられたり引き下げられたりします。
残高スライド元金定率方式
元金定率方式は決められた支払い額の割合プラス手数料が含まれたものが、月々の支払額として決められていますが、残高スライドになると、借入残高に応じて割合が引き上げられたり引き下げられたりします。
大抵の場合は借入金額が多くなるとその割合が少なくなっていきます。また金融会社によってその時点での限度額を基準にする場合や借入残高そのものに対してを基準にする場合、定率割合の1番高い金額を計算する場合があるので注意が必要です。
前回の支払いから30日が経過した時の支払額として上記の表を例にすると借入残高が7万円の時は、7万円の5%ですので3,500円プラス手数料(仮に金利が年率18%の場合は1,035円)つまり3,500円+1,035円=4,535円が支払額になります。(借入残高を基準にする場合)
また金融会社によっては支払額を算出するのに定率割合の一番高い金額にする場合もあり、仮に借入残高が20万円だとすると、30万円の4%の12,000円が支払い元金でプラス20万円に対する金利の2,958円の合計14,958円が支払額になります。
リボ払いの怖さとは
リボ払いの手数料(金利)と支払額の仕組みを説明しました。全てを把握しようとすると複雑に感じたかもしれません。
これを全て理解しなくとも、自身の利用しているキャッシングなどは、どのタイプのリボ払いなのかを把握するだけでもOKです。
そうすると毎月どれだけ手数料(利息)を支払っているのか、どのくらいで借金がなくなるかが理解できるはずです。
もっといえば、今までどれくらいの利息を支払ってきたかをある程度、把握できます。
今後どれくらい支払い続ければ借金がなくなるのかと、今まで支払ってきた利息を考えるととてつもない金額を消費者金融やカード会社に支払っていることに気付いたはずです。
中には借りている金額や、その限度額の半分以上のお金を払っている方もいるかもしれません。しかし多くの方は借入残高がほとんど減っていないという状況に陥っていると思います。
これが「リボ払い」の怖さです。
消費者金融やカード会社側に立つとさらにわかりやすくなります。
当然ですが、キャッシングやフリーローンという商品は手数料(利息)が「儲け」になります。
より多くの儲けを得る為には、たくさん貸す必要があり、借りている人の残高が出来るだけ減らない方が利益が多くなるということです。
そのためにはたくさん利用してもらう必要があり、出来るだけ貸付残高を減らさないようにしてもらう必要があります。
ほとんどの消費者金融などのキャッシングは、限度額内であれば自由に利用することができますが、いくら利用しても月に支払う金額がほとんど変らないのです。月に支払う金額が変らないのは心理的にも負担が少ないので利用しやすくなります。
カードを作るときや最初に消費者金融に申し込む時には、その権限を消費者金融・カード会社側が持っていますが、一度借りてしまえばその後の権限は限度額内で利用者側が持つことになるのです。
利用者側は月に支払う金額が変らなければ、それだけで心理的負担が軽くなります。多くの利用者は貸付残高が増えることによって支払いの総額が増えることよりも、近くの月の支払額の方が重要だと錯覚してしまうのです。
もっと言えば気付いていても、まずは目先を考える心理が働きます。
リボ払いは、心理的にも借入残高が減りにくいシステムといえるのです。
そのため支払いを進めて借入残高が減っても改めて増えるため、金融会社にとってはその儲けの金額は多くなります。
消費者金融やカード会社が儲かるということは、借入残高がいつまでも残っているということになります。
リボ払いは、心理的にもシステム的にも借入残高が減りにくいということです。
恐怖!?限度額の枠があるのに借入できない!その理由は!?
月の支払い額が替わらないため、限度額内でつい利用してしまうことが多いリボ払いですが、それをあてにしていていざATMにいくと利用不可になっていてピンチを経験したという方もいると思います。
金融会社にとって貸し付ければそれだけ儲けが多くなるはずですが、急に借入出来なくなるのは理由があるのです。
金融会社の多くは、貸付する人の信用度を独自の点数(スコア)によって査定しています。昔の街金のように人を見て査定することはありません。
その点数は、債務者の支払い状況や他社の借入状況に応じて上下します。この点数がその会社の持つ基準を下回った時に借入ストップということになります。
基準には様々なものがありますが、大きなウェイトを占めているのが支払い状況でしょう。借入のストップの多くは、支払いが滞った時になるはずです。
まとめ
各リボ払いの仕組みを解説してみました。8種類もあるリボ払いですが少し複雑に感じたかもしれません。
自身の許容範囲以上の借金はどのような形であれ、抜け出すのは大変になります。その中でもリボ払いが持つ怖さをこの記事で少しは感じ取っていただけたはずです。
もし、今お金を借りようとしているのなら少しだけ待って冷静になってみて下さい。そしてすでにリボ払いを利用しているならば、少しでも早く完済出来るように、対処しましょう。
パチンコ依存症・パチスロ依存症に借金はつきものです。しかし身の丈を超えた借金は多くの場合自分の心と体を蝕みます。
依存症を克服する為には心の健康と体の健康が不可欠です。
一日も早く借金の問題を解決し、健康な心と体で依存症を克服出来ることを願っています。
「もうお金の苦しみから早く解放されたい!」という方はこちらの記事をどうぞ↓
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